初めてゲームをリリースしてから、1週間経たないぐらいになりましたが、ユーザーから多くの反応をいただいています。
ユーザーからの反応の中で、「ああ、やっぱりそう思うよなぁ」というネガティブなコメントが2つありました。
そのうちの一つが「ドット絵だから見づらい」というものでした。
ドット絵を上達させることが最優先だなと改めて実感した話
ユーザーのコメントはそのまま言葉通りに受け取ってはいけません。
今回の場合「ドット絵だから見づらい」のではなく、そもそも私のドット絵に表現力が足りていないのだと思いました。
他のドット絵の脱出ゲームを見る限り、似たような意見はありましたが、それを上回る数の「ドット絵が良かった」という声がありました。ゲームの評価も★0.5ぐらい上です。
もちろん評価の差が、ドット絵の差だけではないことは分かっていますが、ドット絵のチープさが評価に大きな影響を与えていると実感しています。
ゲームはグラフィックじゃない!企画だ!という人もいますが、そんなことはなく、総合力の世界だと思います。他が良すぎて、グラフィックだけイマイチだと、そこが悪目立ちしてしまいます。結果として、「これだけ面白いのにグラフィックが残念。もったいない。」とアンバランスさがマイナス評価につながることがあります。
そういう意味で考えると、脱出ゲームとしては普通に面白いぐらいのレベルには達しているものの、グラフィックがイマイチというのがユーザーの素直な反応だろうと思います。
というわけで、脱出ゲームのゲーム性としてはユーザーの期待値ぐらいのゲームはできたので、次はグラフィックの向上をしないといけません。
以前に、次回作以降でやりたいことを記事にまとめましたが、その中でもドット絵をクオリティ向上を最優先に進めたいと思います。
ドット絵の詳細化よりも表現力を向上させる【何を描かないかを追求】
ドット絵の技術向上を最優先にすることを掲げましたが、どういう風に向上させていくのかも考える必要があります。
つまり高解像度なドット絵を描けるようにすればいいのか?ということです。16✖16のドット絵と128✖128のドット絵では同じものを描いても、128✖128のドット絵の方が情報量が増えて、その絵が何かを判別しやすくなるでしょう。というわけで、高解像度のドット絵を描けるようにするぞ!とするのは正しいのでしょうか?
間違ってはないと思いますが、私は解像度を上げることより、表現力を上げることの方が重要だと思います。
ゲームの世界観をドット絵で表現する以上、3Dモデルや通常の2Dのイラストと比べて、表現できる情報に限りがあります。
今回リリースしたゲームを振り返ると、中途半端に細かく描いているような気がしました。要は描かなくていい描写をしているということです。
ドット絵は何を描くかも大事ですが、何を描かないかということも重要です。必要最低限かつ必要最大限の情報を1ドットに込めるわけですね。
この「描かない」塩梅を次のゲームでは追求してみたいと思います。