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ピクセルアートではじめる背景の描き方の感想

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この本を買いました。さらっとレビュー記事を書きます。

 

「ピクセルアートではじめる背景の描き方」の感想【良かった点】

ドット絵と背景の描き方(パースの捉え方や構図など)の基本がまとめらた一冊といった感じです。初心者よりは中級者以上向けな気がします。個人的には、テクスチャの章や、中間色についての考え方など、色々な気付きがありました。

おそらくドット絵を毎日描いて、定期的にこの本を見直すことで、だんだんと良いドット絵を描けるようになるんじゃないかと思います。噛むほど味が出てくる、スルメのような本です。

また「ピクセルアートのプロチーム」というだけあって、サンプルで載っている絵はどれも美しいので、見ているだけで楽しい本です。

 

「ピクセルアートではじめる背景の描き方」の感想【気になった点】

この本の気になった点は次の2点ですね。

  • もう一歩踏み込んだ解説が欲しかった。
  • 個人ゲーム開発者にとっては、解像度が高すぎて参考になりづらい。

もう一歩踏み込んだ解説が欲しかった

著者の方々のレベルが高いので、ハイレベルなドット絵をどう考えて描いているのかを具体的に知りたくて買ったわけですが、もう一歩踏み込みが足りない気がしました。

ドット絵に限らず、グラフィックというのは、色合い、陰影のつけ方など、感覚に左右される部分がかなりあります。

私が知りたかったのは、これらの感覚を言語化したところでした。例えば、色合いについて明度や彩度の決め方や、陰影のときのグラデーションの形を、選んだ例・選ばなかった例などを比較しながら見せてほしかったわけです。

ドット絵というのは、通常のイラストと違い、1ドットの違いが大きく影響します。著者の方々も十分承知しているはずなので、その1ドットに対するこだわりを記してほしかったです。

 

個人ゲーム開発者にとっては、解像度が高すぎて参考になりづらい

この本で描き方を説明しているドット絵は、ゲーム用のグラフィックではなく、アートとしてのドット絵という印象が強いですね。ゲームでは使わないような解像度の描き方がほとんどでした。

大は小を兼ねるとも言えるでしょうが、ゲーム開発者よりはイラストレーター向けの本なんだろうなという印象が強いですね。

もちろん、参考になる内容はたくさんあるのですが、最終系のレベルが高すぎるんですよね。スーパードンキーコングとかメタルスラッグといったレベルのドット絵を使ったゲームを開発するならまだしも、私レベルのプログラマー寄りの開発者にとっては、思い描くゴールがちょっと先を行き過ぎてましたね。

 

結局、買った方いいの?買わない方が良いの?

どちら?と聞かれれば、「買った方が良い」の一択でしょう。100%満足いく1冊とまでは言いませんが、十分得るものがある1冊ではあります。

少なくともドット絵のゲームを開発している人なら、秒で買った方がいいでしょう。そして、味が出なくなるまで、噛みましょう。

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