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去年インディーゲーム開発者となり、4本ゲームをリリースしました。現在5本目制作中。
インディーゲームクリエイターの端くれでもあるので、この本を読んでおかないわけにはいかんなぁ、と手に取りました。
休日を利用し、一気に読んだので感想をつらつらと。
【読書ブログ】インディーゲームサバイバルガイドの感想
読むべき本ではないけど、読んだ方が良い本
まず、この本を読むべきか、読んだ方が良いのか、読まなくてもいいのか、というザックリした基準で考えると、「読んだ方が良い本」の部類に入るかと思います。
というのも、ここに記載の情報は、ネットを探れば大体が出てくる情報だからですね。
一方で、ネットサーフィンする時間や、情報の真偽を確かめる時間などを考えると、よくまとまっている本なので、持っておいて損はないかと思います。
宣伝とか、アワードへの参加とか、展示会への出展などについて、セクションごとにまとまっているので、自分がこれから動き出すときに必要な情報を素早く目を通せます。
そのため、道標的に使うことが出来る本かなと思いました。
良くも悪くも広く浅く
この本はゲーム開発の、完成、周知、配信、継続の4つについて1冊にまとまっているわけですが、300ページ強に収めるにしては範囲が広いんですよね。なので、内容としては浅くせざるを得なかった部分があると思います。
こういった本の特徴としては、知らないことを知ることはできても、困りごとは解決できない、という感じです。
私的には、色々と知らなかった情報は得ることができて有益だったわけですが、実際に困ったときに解決しれくれるほどの濃い情報ではないなと思いました。
これから読む人は、それほど期待値を上げすぎずに読んだ方がいいでしょう。
タイトル、見出しとほしい情報が微妙にアンマッチ
※タイトルやコピーは、売り文句だっていうのは分かっている前提で書いています。
本のタイトルにありますが「サバイバルガイド」ではなく、「運営ガイド」ぐらいじゃないかな、と思います。サバイバルっていうほど、「生き抜く」ってことに関する情報はありません。
作ったゲームをうまいこと運営して収益につなげていくか、そのために必要なことを羅列しています。
そのため、「めんどくさいこと」の極意、とまで謳っていますが、極意ってほどのもんでもないだろ、というのが正直な感想です。
また、「ゲーム開発を継続するために必要な事」の内容が、「ゲームイベントへの出展・展示」や「SNSの活用」となっています。おそらく先に、見出しを作って、書きたいことを無理やり押し込めたからこういう感じになっているんだろうなと思います。
この辺の違和感は無視すればいいだけの話ですが、気になっちゃうんですよね・・・。
個人的に考えるインディーゲーム開発者のサバイバル術
サバイバルガイドを読んだわけですが、個人的には生き抜くために必要なことは次の3つかなと思っています。細かく言うと他にもありますが、あまり他の人が言っていないので、あえてこの3つを上げました。
マス層は狙わない
幅広い年齢、国籍、性別の人たちを対象にした人向けのゲームは作らない方が良いです。大作RPGとか、高難度2Dプラットフォーマーとかが、いい例です。
こういうゲームは、任天堂とかSCEとかの超大手ゲーム開発会社がライバルになるので、絶対勝てません。戦う相手を間違えてはいけません。
マス層を狙うのは、億単位で金を稼ごうとする人の戦略です。そうではなく、数十万~数百万を狙って、ニッチな層向けのゲームを作るのが、個人の戦い方になります。
世界観を共有してファンを作る
※これは、主にスマホゲームでの戦略の話です。
インディーゲームというのは、ゲーム好きを公言する人でさえ手に取ることはないゲームです。
そんな世界で、ストア内でふと目に止まって、試しに遊んでみるかと遊んでもらって、これ面白れぇ、他どんなゲーム作ってるの?となってもらう必要があるのが、インディーゲーム開発者の生きる道です。
宣伝するほど予算がなく、アワードに選ばれたからと言っても内輪ネタです。
より、ゲームをライトに楽しみつつ、暇を持て余しているユーザーをどれだけ惹きこめるが重要になります。
そのためには、開発者独自が醸し出す世界観を楽しんでもらえるゲームを作って、1人でも多くの「開発者」のファンを作る必要があります。
ファンはそのまま見込み客になるので、リリースしたときにどれぐらいダウンロードされるかが、ザックリと把握できるようになります。将来が予測できるのは、生き残る上で非常に重要な指標になりますよ。
泥臭いことをやる
アワードの出展、プレスリリースへの掲載依頼、SNS運用、どれもこれもめんどくさいです。
「サバイバルガイド」には、これらをやる上で必要なことが書かれていますが、こういっためんどくさい作業をやらなければならない必要性については説いていません。
やらないとなぁ、と思っていても重い腰が上がっていない人は多いでしょう。
でも、やりましょう。
なぜなら、めんどくさい、以外にやらない理由がないからです。何十万もする機材を購入しろって話じゃありません。やればできることで、1人でも多くの人に自分が作ったゲームを知ってもらうチャンスなので、やりましょう。
そういう積み重ねが「バズ」を生みますよ。
私も生き抜けるように頑張ろう
なんだか批判的なレビューになりましたが、手に取って損はない1冊であることは確かです。おそらく私もこれからお世話になっていく本になるだろうと思います。
早くアワードに出したり、展示会に出展できるようなゲームを作らねば。