具体的に誰とは言いませんが、「やる気がでるから、なるべく★5の評価をお願いします。」とか思っている開発者がいます。
こういう話を聞くたびに、「ユーザーが★5の評価を上げたくなるゲームを作れや。」と思ってしまいます。これって、かなり大切な考え方なので記事にしておこうかと思います。
モチベーションを他者からの評価に頼るな
そもそも、作りたくてゲームを作って、誰から頼まれてもいないのに、勝手にリリースしているわけです。
にも拘らず、そのゲームを遊んだ人から評価を求めようとしているわけですね。開発者の承認欲求を満たすために、ユーザーがいるわけではありません。
高評価が得られない、クソコメが付く、程度のことでゲームを作るモチベーションを失うぐらいなら、開発なんてやめてしまえばいいわけです。誰も開発することを強制してません。
それでも開発をしたいなら、なぜゲームを作っているのか?を振り返った方がいいと思います。
それでも開発するモチベーションが「他者からの評価」しかないのであれば、ゲーム開発なんてやめて、別のことに時間を費やした方が、有意義ですよ。
【ゲーム開発】ユーザーに高評価を求めてしまう理由
なぜ、ユーザーに「高評価してください」などと言ってしまうのかを分析しました。
過去にユーザーからひどい評価を受けたことがある
世の中には「面白いけど調子に乗るといけないから★1にします」とか考える人もいます。また、期待したものと違ったことで、ボロクソに行ってくる人もいます。
過去にリリースしたゲームで心無い評価を受け、メンタル的にダメージを受けた人は、ユーザーに高評価を求めがちです。
誰だっていやなことを言われたら、嫌な気持ちになりますし、それによって「こんなことを言わるならゲームを作るの辞めようかな」と思ってしまうのも無理もないでしょう。
酷い評価を目にしたことがある
自分がひどい評価を受けたことがなくても、他の人がリリースしたゲームのコメントを見たことがある人も、高評価を求めがちです。
「私のリリースしたゲームにクソみたいなコメントが付いたら、イライラするし、嫌な気持ちになるなぁ」と起きてもいないことを想像して、先回りして回避しようとしているわけですね。
中にはゲームの説明欄に「『面白くない』『クソゲー』などといった低レベルなコメントはしないでください」とか書いちゃう人もいるぐらいです。
低評価を食らう覚悟が足りない
先に挙げた2つの根本原因とも言えますが、低評価を食らう覚悟がないのに、衆目の元に晒しているのです。
世の中に、自分の作品がリリースするなら、高評価も低評価も受け入れる覚悟を持つべきです。その程度の覚悟ができていないなら、高評価を受けるようなゲームになるまでクオリティを上げるか、リリースしないかです。
自分の心の弱さを克服せず、他人に「どうか僕には優しくしてください」などと甘えたことを言っているだけです。もっと自分を鍛えましょう。
【ゲーム開発】ユーザーの評価を高める方法
原理原則として、ユーザーが期待するクオリティ以上のゲームを楽しめれば、高評価は付きます。一部例外はいますが、例外なんて無視です。
そんなことに心を砕くのではなく、ユーザーが高評価を付けたくなるゲーム開発に邁進すべきです。
どういうゲームに高評価が付いているかというと、次の2つに注意していれば、高評価が付きやすくなります。
ユーザーの期待を外さないこと
まず大事なのは、ゲームを手に取る前のユーザーの期待通りのゲームであることは重要です。人は自分の予想外のことにはストレスを感じるものです。
例えば、短時間で遊びたいゲームを期待しているのに、スキップできない演出が長かったり、ルールが難解で理解するのに時間がかかるものだったりすると低評価されます。
ユーザーがどういうゲームを求めているかを想像したうえで、ユーザーの求めるゲームをドンピシャで提供する気持ちでゲームを作りましょう。そしてストア画面なども、狙ったユーザーだけが手に入れるように、説明文やスクリーンショットを作りましょう。
ゲームのクオリティを上げること
ゲームのクオリティを上げるのは、高評価を得るための王道にして正道です。
といっても、急にクオリティを上げることはできないと思いますので、細かい所に気を付けましょう。例を挙げると次のようなポイントです。
- BGMの雰囲気はゲームとマッチしているか?
- ボタンを押したときに、SEやグラフィックの反応などで、ちゃんと押したことが分かるようになっているか?
- ユーザーが操作したときに、ユーザーのイメージ通りにキャラクターが動いているか?
- もう一工夫グラフィックに手を入れられないか?
小手先な感じがしますが、少しでもユーザーのイメージと違う部分があると、ユーザーは地味にストレスを感じます。このちょっとしたストレスが、★5を★4にすることになるでしょう。
【最後に】ユーザーが楽しめるゲームをリリースすることに専念してください
ユーザーからの高評価を求めることについて記事にしましたが、少々、厳しいことを言ったかもしれません。しかし、ユーザーを持つ1開発者として、言っておきたいことでもありました。
ビジネスをしていると、よく「顧客目線」「顧客志向」という言葉を聞きますが、ゲーム開発にも通ずるところがあります。
そこを見失わないよう、低評価を恐れず、ユーザーが楽しめるゲームをリリースすることに専念してください。