私は個人でゲーム制作していますが、グラフィックはドット絵にしています。というのも、作りたいゲームが2Dだからです。3Dのゲームを作ろうと思った時には3Dモデルを学んでいこうと思います。
話が逸れたので戻します。
ゲーム制作を始める前まではドット絵は全く描いたことがなかったので、色々の所から情報を収集し、学び、練習して今に至ります。
その経験からドット絵のおすすめの本を紹介します。後半には本ではありませんが、ドット絵を学ぶ際に参考になりそうな動画をまとめています。
それでは、最後までご覧ください。
ドット絵の本のおすすめはコレ!待望の一冊がついに発売!
ドット絵の本のオススメを5冊紹介します。コレ1冊だけでOKという本があればいいのですが、実際そんなパーフェクトブックはありません。
その中でも「この本はこういう人向き」というのをまとめたので、あなたに合った本を選んでください。
Pixel Logic
公式ページはこちら 👉 Pixel Logic
この本は次のような人におすすめの本です。
- 見よう見真似で描いているけど何かが足りない。
- 上手い人と何となく違うけど、違いが判らない。
- ドット絵の基本的な技術を学びたい。
とりあえずドット絵を描き始めたはいいものの、何か足りない、うまい人と何かが違う、と思っている人は、もしかしたら基本的なことが抑えられていないからなんじゃないかと思います。
そういう人は感覚的にではなく「ドット絵の描き方」をしっかり学びましょう。その上で、この本はおすすめです
ドット絵は基本的なテクニックは全てが網羅されていました。これ1冊あれば、ドット絵の描き方に関する本はほとんどいらないんじゃないでしょうか。
日本語もついに公開されたので、死角がなくなってきましたねw
ピクセル百景 現代ピクセルアートの世界
この本は次のような人におすすめの本です。
- 色々なテイストのドット絵を見て参考にしたい。
- いわゆる「プロレベル」のドット絵を見て目標を探したい。
- インスピレーションを刺激されるような本が読みたい。
表紙を見た瞬間ポチりました。
色々なアーティストの画集本です。そのため様々なテイストのピクセルアートを見ることができるので非常に参考になります。
具体的なテクニックは掲載されていませんが、インスピレーションを刺激されますし、目指すべき画風を決めるための参考になります。
あと単純に見るだけで楽しめるし、「うおぉ、すげぇ」ってなります。手元に持っておいてほしい1冊ですね。
ULTIMATE PIXEL CREW REPORT ピクセルアートではじめる背景の描き方
ドット絵と背景の描き方(パースの捉え方や構図など)の基本がまとめらた一冊といった感じです。初心者よりは中級者以上向けな気がします。
サンプルで載っている絵はどれも美しいので、見ているだけで楽しい本です。
ただ、背景をドット絵で描くために必要な情報が入っているにちがいない!と思っていると、肩透かしを食らいます。
この本でメインで語られているのは「背景の描き方」なんですよね。背景をドット絵で描くときのノウハウが盛り込まれてるのではありません。
詳しくは別記事にまとめているので、興味があればご覧ください。
関連記事:「ピクセルアートではじめる背景の描き方」の感想。この本はスルメだな。
ピクセルアート上達コレクション: ドット絵の表現を拡大させるアートフォーマット
dotpict、Asprite、Photshopの3つのツールを使ったドット絵の書き方を解説している珍しいタイプの学習本です。
3つを組み合わせるのではなく、1章がdotpict、2章がAsprite、3章がPhotshopで描く方法の解説となっています。
それぞれのツールの良さを使ったドット絵の書き方を解説しているのですが、ツールごとに使い方も含めて説明しているので、どうしてもドット絵にフォーカスした解説が少なくなっています。
記載している内容通りに操作すれば、本に記載しているドット絵は描けるようになると思いますが、そこから先のオリジナルのドット絵を描くとなると、更なる学習が必要となリます。
ただ初心者は真似するところから始めるべきなので、この本で一通りドット絵の作品を書き上げることをしてみると良いでしょう。
ぽちぽちドット絵 自由に描いて楽しもう!
amazonで見る方はこちら 👉 ぽちぽちドット絵 自由に描いて楽しもう!
小さめのドット絵の書き方について書いてある本です。
モチーフに対して、そのモチーフをどのように描いていけばいいかの解説が細かく記載されています。
まず大まかに形を取り、少しずつ形を整えながら陰影つけたり細かい部分を追加したり、1つのドット絵ができるまでをコマ送りのように解説してくれています。
ただ結果だけを表しているわけでないところは、初心者にはかなりおすすめできます。
FF DOT. -The Pixel Art of FINAL FANTASY-
この本は次のような人におすすめの本です。
- レトロなゲームを作りたい
- FFの雰囲気が好き
- ある程度ドット絵は描けるからサンプルが見たい
具体的なテクニックというよりは、過去のファイナルファンタジーのドット絵に関する知見がまとめられている本です。
やはりプロのドット絵を見るのは上達には必要不可欠です。特にあなたがレトロな雰囲気のゲームやファイナルファンタジーのようなゲームを作りたいなら、必読本でしょうね。
ドット絵教室
この本は次のような人におすすめの本です。
- キャラクターだけじゃなくて背景も描きたい。
- クォータービューのドット絵を描きたい。
ドット絵の中でも背景、特にクォータービューのドット絵を描きたいという人にはおすすめしたい1冊ですね。色々とドット絵に関する情報には目を通していますが、クォータービューのドット絵の描き方はかなり参考になると思います。
小物や動物などのドット絵の描き方もあるっちゃあるんですが、サンプル集みたいな感じですね。「下書き→清書→色塗り→仕上げ」の一連の流れが、つらつらと載っていますが、「なぜそういう風に描いたのか」が載っていないので、サンプルの域をでてない感じがします。
ちなみにクォータービューというのはサモンナイトの戦闘画面のような見た目のゲームです。
はじめてでも上手に描ける 入門! ドット絵道場
この本は次のような人におすすめの本です。
- ドット絵のサンプルが欲しい。
- まずは見よう見真似をしたい。
簡単なドット絵が数多く掲載されています。個人的にはサンプル本のような印象を受けましたが、超初心者にとっては良い練習本にもなると思います。
先ほど紹介した「ドット絵教室」と同じように「下書き→清書→色塗り→仕上げ」の流れで掲載されているので、同じように描けば同じようなドット絵ができます。そのため「まずは見よう見真似でもいいから、ドット絵を描く練習をしたい!」という人には向いていると思います。
ドット絵を学ぶならYouTubeもおすすめ
さて、ドット絵を学ぶための5冊の本をお勧めしてきましたが、ドット絵の描き方を学べるのは本だけではありません。YouTubeで、実際にドット絵を描いている様子をみることも大いに学びになります。
「なるほど、こういう風に試行錯誤しながら描くもんなんだな。」というのが良くわかるので、初心者の人はドット絵を描く現実を知ることができると思います。
ドット絵のおすすめのYoutubeチャンネル1:AdamCYounis
この人の背景の書き方を参考にして、書いたドット絵をゲームに使ったことがあります。
英語で何言っているかわかりませんが、書き方を真似るだけなら、見ながらでも描けるので、かなり重宝しています。
キャラデザは好きじゃないので、キャラクターの描くときの参考にはしていませんが、背景を描く時にはかなり使えるチャンネルだと思います。
ドット絵のおすすめのYoutubeチャンネル2:Brandon James Greer
上記の動画は個人的にとても参考になりました。
キャラクターを描く時って、輪郭から描くことが多いのですが、動きのあるドット絵を描こうと思った時に、ボーン(骨組み)のところから描き始める手法は、かなり参考になります。
特に大きめのドット絵ではないキャラクターで動きのあるドット絵を描く場合には有益な動画ですね。
その他のドット絵のおすすめのYoutube動画
その他にも幾つかおすすめの動画を紹介するので、見てみてください。
「ドット絵 メイキング」「pixel art speed paint」などで調べると他の動画もあるので、良かったら検索してみてください。
最後に:結局は描きまるくのが一番
ドット絵の本と動画のおすすめを紹介しました。
色々と紹介しましたが、本当に上達するためには描きまくって、反省しまくって、改善しまくるしかないんですよね。その過程として、プロの人の画風を真似たり、写真をベースに独自にドット絵を描いていきましょう。
千里の道も一歩よりです。ローマは一日にしてならずです。
根気強く練習しましょう。